HIGHLIGHT

展示構成

国立科学博物館 初 ”生きものの性”に迫る特別展

本展は、国立科学博物館として初めて“性”をテーマに据えた、生きものがもつ多様な性のすがたとその仕組みに迫る特別展です。世の中には、当たり前のようでいて、実は深く説明できない事柄が数多く存在します。その代表的なテーマが「性」です。

性はヒトに限らず、生物全般に見られるものです。多くの生きものにはオスとメスが存在し、それぞれがつくり出す精子と卵が受精することで子孫を残します。しかし、その「すがた」「仕組み」「行動」は驚くほど多様で、生きものによって大きく異なります。たとえば、成長の途中で性が変わる生きもの、温度などの環境要因によって性が決まる生きものなど、私たちの常識を覆す事例が多数存在します。

本展では、こうした生きものの“性の多様性”を、形態、行動、性決定、子育てなどの切り口で科学的に紐解きます。生きものにとって「性」とは何か?その根源的な問いに迫る、国立科学博物館初の特別展です。

生きものたちが示す多様な性のすがたとしくみ。
生きものにとって「性」とはなにかを
一緒に考えていきましょう。

第1章 性のすがた

身近な生きもののオスとメス
				植物にだって性はある!!
				どっちがオスでどっちがメス?

私たちヒトにとって、もっとも身近な性様式であるオスとメス。実は生きものによってはオス、メスがそっくりなものから、全く別のすがたをしているもの、更にはその境界があいまいなものまでさまざまです。驚きとバリエーションに満ちた「性のすがた」を見てみましょう。

第2章 性の形と行動

踊る求愛・歌う求愛
精子と卵、その出会いとは?
交尾行動と多様な生殖器

生きものたちのなかには自然界でパートナーに出会うため、派手な色を身にまとい、歌や踊りで存在をアピールするものもいます。時には異性をめぐり激しく争う事も。さらには生きものによって、生殖器や交尾の方法も多種多様。映像や音声、標本で、生きものごとの性の世界を見ていきましょう。

第3章 性の決定・分化

染色体と性ホルモン
			生きている途中で性が変わる「性転換」
			温度や環境で、性が決まる!?

生きものの性は生まれたときに決まる—そう思っていませんか?性は染色体だけで決まるとは限りません。温度や仲間との関係で変わるもの、成長の途中で性転換するものや、体内に異なる性の細胞を持つ個体(ギナンドロモルフ)も。生きものによっては、性は環境や状況に応じて変化するのです。

第4章 性と子育て

生きものの子育て戦略
			親が育てる、みんなで育てる
			他力本願の子育て

子育ての方法も生きものごとにさまざま。ペアが協力して育てたり、オス・メスどちらか一方が育てたり、さらには他の生きものに託す方法もあります。どの方法も「自分の子どもをたくさん生き残らせる」ための進化の結果。親子の関係を通して、命をつなぐためのさまざまな手段を見ていきます。

第5章 性の多様性

常識が通用しない!?性の世界
				無性生殖

オスとメスを必要としない無性生殖や、驚きの繁殖方法など、生きもののなかには「こんなのアリ!?」な豊かな戦略が広がります。多様な性のあり方を知ることで、生命の奥深さが感じられます。

  • ※本展では「生きものの性」をテーマとしており、性的な表現が含まれます。ご来場の際は、内容をご理解のうえでご判断ください。
  • ※すべての生きものに恋愛感情が認められているわけではありませんが、本展では一般に理解しやすい表現として「恋」「愛」という言葉を用いています。
  • ※画像はイメージです。画像の生物は標本または映像で紹介します。